スキーのワールドカップが終わった春。この時期はなんといっても「チョッカリ」(直滑降)の世界記録が期待される時期です。3月26日にニュースになっており、少し前の情報になってしまいますが、まだ見ていない人は下記の動画をご覧ください。
2016年の世界記録動画がこれ
記録が誕生したのは数々の世界記録が生まれたチョッカリの聖地フランスのバースでした。以前の世界記録はシモーネ・オリゴーネ(Simone Origone)が持つ252.632キロでしたが、弟のイバン・オリゴーネ(Ivan Origone)がこの記録を破り254.958 km/hで世界一となりました。
300キロを出すにはどうすれば良いのか
ちなみに以前の記録のときもブログに書いていたので、当時の世界記録を見たい人はこちらをご覧ください。
*動画:スピードスキー世界最速記録更新!252.632 km/h !
スキーにおける人類最速を決めるには、このフランスのバースが最も適しています。数々の記録を生んだ斜面ですが、おそらくマテリアルの改良を重ねても260キロが限界ではないかと思われます。
これはあくまでも個人的な妄想なのですが、斜面さえあればおそらく300キロを出す人間も出てくるはずです。バースの斜面だとこの記録が限界なので、今後さらにスピードを追い求めるのであれば人工的に斜面を作るしかないと思います。
記録をさらに伸ばすには
1.スタート位置を人工的にさらに上げる。 (これは意外と早くできそうな気もします)
2.お金があるのなら、スピードスキー専用バーンを1つ作る。
3.用具、ワックスの進化を期待する。
この3つくらいしかないでしょう。
滑走距離が決まっているので、この範囲の中で記録を生むには滑走性が最も試されます。もっと各メーカーが参入すれば、アルペンスキーなどに応用できる研究開発がこの競技で生まれそうな気もしますが、そもそも危険過ぎて挑戦する人がほとんどいないので、難しいマーケットなのでしょう。オリンピック正式種目に認定されたのも、1992年アルベールビルオリンピック1回きりですので、スピードスキーに理解のあるフランスでの冬季五輪を待つしかないのかもしれません。
ワックスメーカーはこの種目が最もアピールできる市場ではないかと考えてるのですが、アルペンスキー同様、板やブーツ、ウェアだけでなく、もっとワックスのランキングなど表に出てきて欲しいなと常々思っています。
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