まだ全部読んでいないのですが、すでにもう読んだ人の中で
・トマピケティのデータここが変
・そもそも内容に疑問
・間違っている
と思う方は、コメント欄に書き込みしていただけるとありがたいです。
時間が経つに連れ、おかしな点を指摘する人も出てきているので、ザックリとまとめるとこんな感じです。
・マーケティングされた本であり、大衆受けする内容。つまり、金持ちを攻めれば本が売れるという時代。
・やたらとデータを持ち込んで「正しいでしょ」とアピールしている点はビジョナリーカンパニーと同じ
などいろんな意見があります。
皆さんはどう思われますか?ネタバレも有りとしますので、コメント欄への書き込みお待ちしています。
世界はフラット化に向かっていたはずでは?
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この本と対極にあるのがフラット化する世界〔普及版〕上(トーマス・フリードマン著)ではないかと思います。この本はタイトルの通り
「世界はフラット化に向かっている」
と言っています。つまり格差は縮まっているという話です。逆にトマピケティは
「格差社会だ」
と言っています。
「お金」という面を見ても、個人的にはトーマス・フリードマンの方が正しいのではないかと思います。理由は単純です。
1.格差の真の正体は「誰でも好きなだけ稼げる時代になったから」ではないかと思う。一言で言えばインターネットがその象徴。パソコン1台で自宅にいながら、いくらでも稼げるようになった。
2.IT格差とかメディアで言ってるが、中古のパソコンなら3000円以下でも買えるので、IT格差は単なる個人のお金の使い方の問題。3000円もないならバイトしろと私は言いたい。インターネット回線はマクドナルドとか公共の無線LANを使えば良い。
3.インターネットの大衆化が進んでから「格差社会」と言われ始めたはず。パソコンの得意不得意が問題ではなく、「やる気があるかないか」が結果として格差として表れたと思っている。
4.ネットは趣味とか自分が興味のある話題でメシが食える世界なので、結果としてこれも所得格差の原因の1つではないかと思う。
5.教育が問題という人がいるが、少なくとも私は数学30点以下でだったので、これはあまり問題ではない。(というか教育のせいにするほうがおかしい。人は何でも誰かのせいにしたがるので。)
と私は思っています。
「全部がインターネットのせいではないが、インターネットの影響は大きい」
これが所得格差の原因だと私は考えます。
インターネットはある意味で「誰が裸で泳いでいるかわかるツール」になったと思います。会社員だとサボることは可能で、出社して仕事を普通にしていれば、利益の出る行動かどうかは別としてお金がもらえます。ですが、時代が給与制から成功報酬制になっていけば、サボることはできません。利益を確実に獲得できる人間しか生き残らないので、DNA的にもそういった「本当の仕事」ができる人だけ子孫が残るような気もするのです。(全部の職種とは言いません。事務なども重要な仕事ですが、いずれ左脳的な仕事はコンピュータやロボットがやるでしょう。旅行会社のHISはヒューマロイドロボットのホテルを世界で初めて運営するみたいなので、こうなっていくと思います。詳しくは都市伝説や本から未来世界を予想するブログにいろいろ書いてます。)
ちなみにP438に「民主主義の敵 不労所得生活者」と書かれていますが、この辺も大衆受けする内容だな〜と思ってしまいます。いつの時代もそうですが、
「コントロールできる人間が物事を決定する」
権利があります。これに反対するならば、自分自身でシステムそのものを作り出し、コントロールできる権利を自分で持たなければいけません。幸いなことにこの道は、今の時代が最も開かれているのです。ベストセラーになった金持ち父さん貧乏父さん
は不労所得の話ですが、賛否両論あるこの本も一理あり、歴史からこの「コントロール」について詳しく書かれています。そもそも「政府」とか「国」も起業家達が意図的に作ったという話もどっかで聞いたことがあります。
所得格差を減らすのであれば、グローバル累進課税も良いですが、自分自身の成長のためにも実際に学校でビジネスを教え、いかに多くのお金をサラリーマンがもらってるかを子供の頃から考えさせるべきでしょう。卒業試験として「1ヶ月商売させてみる」ということをすれば、1円を稼ぐことの難しさに気づくはずです。
結論としては、給与からプロスポーツ選手のような成果報酬になると思うので(誰が本当に生産性があるかわかるため)、独立しても食べていけるくらいの実力を全世界の人間が身につけるべきではないかと思います。