上に力が抜けるのは駄目?スキーテクニックにおける頭の位置はどこまで重要か。

photo credit: Aspen Snowmass Shiffrin-1-1 via photopin (license)

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さて、今回の話は「頭の位置」についてです。以前投稿したスキー板がどんどん加速する滑り方。上下動はなぜ必要か?が思った以上に反響を呼んでしまったので、今回はこの話の続編を少し書きたいと思います。

上に力が逃げないようにすべきか。腰の位置を重視すべきか。

まず結論から言うと

「頭の位置はできるだけずらさないほうが良い。」

です。

 ただし、これもまたケースバイケースで、ジュニアと大人でも違ってきますし、ポールセットによっても違います。ただ、基本動作として

・頭の位置はできるだけずらさない。
・けど、腰の位置はなるべく高い位置に戻し、上下動を使って推進力を生み出すことが基本

と覚えておき、練習でこの基本動作を体に覚えさせ、レースではインスペクションでどう滑っていくかを最終決定すべきでしょう。場合によっては上下動を極力使わないほうが良い箇所もあるからです。(ターンが遅れるリスクもある)

 また、ジュニアの場合は筋力がまだ発達していないのできちんとしたポジションで滑っていくべきであり、マルセル・ヒルシャーも14歳の頃と16歳の頃ではかなり滑り方が違っています。マテリアルの進化、スキーの上達具合、スタートゼッケンも関係するかと思いますが、どちらかと言えば子供の頃にヒルシャーは徹底的に基本を重視した練習をしていたと思われ、腰の位置もかなり高いポジションにあります。

14歳の頃のヒルシャーと16歳の頃を比較する動画

*こちらが14歳の時

*こちらが16歳の時

ただ、どちらも基本動作としてGSにしろSLにしろ、上下の動きを今より大きく使っているのがわかる動画ではないかと思います。ワールドカップに出る頃はフィジカルの数値もかなり違っているでしょうから、今のような滑りが可能なのだと思います。逆に一般のレーサーがワールドカップ選手をそのままマネをすると、本来の基本をスルーしてしまうので、まず基本動作から学んだ方が良いのではないかと思います。

トレーニングと本番を分けて考える。

例えば上記のリンク先の記事で紹介したシフリンのゾルデンの滑りはわりとオーソドックスな上下動を使った滑りですが、ジュニアの頃のシフリンは以下の動画のように腰の位置を高くして練習しています。

当たり前の話ですが、腰の位置を低くしては操作性も悪くなるだけなので、なるべく高い位置で腰を保ち、頭の位置は「なるべくずらさない」程度で最初の頃は良いのではないかと思います。特に初心者ほどワールドカップ選手を真似したりするので、こういった基本練習の上であの滑りが成り立っていることを理解し、まずは腰の位置を高くする練習から競技初心者、技術選に出る人は学んで欲しいなと思います。

 ちなみに私が上位に入ったときは完全に上に抜けまくって滑りました。カービングになる前の時代ですので、GSのセットがスーパーGに近かったためできた滑りですが、腰の位置を低いまま滑るよりは、腰の位置を高くキープした方が滑走性が良くなるのではないかと思います。

 イメージとしては

腰の位置>頭の位置

の優先順位といったところでしょうか。

  なので、頭の位置はむやみやたらに上に抜けすぎるのは問題ですが、抱え込んで上下動していく分には多少動いても良いので、競技初心者の場合は特に腰の位置を1番重視して欲しいと思います。


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